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59th day in the UoA

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59th day in the UoA / 会津大59日 会津大学学生の皆さんへ 梅雨がやってくる前のこの時期、日本は本当に美しいですよね。6月から少しずつ外出の自粛制限が緩和されることを福島県が発表しました。夏の暑さに負けない体を作るため、少しずつ外出してみましょう。 ★看護師より★  会津大55日の中でご紹介した「自己信頼欲求を最優先とする理由」で書ききれなかった3つ目を、今回はご紹介しましょう。 ③ 自己報酬型の目標達成行動は、たとえ失敗してもそこから学び、自己評価を得て良性ストレス化できる。それは、成功することで感謝し、謙虚になり、成熟する心を育てることになる。 構造化連想法のケア法は、あるがままの自己を生きる自己報酬型追及の生き方を目指します。あるがままの自己とは、穏やか、冷静、自信がある、おおらか、明るい、やさしい、寛容といった心ゆたかで、自らの遺伝子を活かす生き方です。脳内ホルモンをイメージするとドーパミンやセロトニンの分泌持続の状態です。あるがままの自己からズレた生き方は、自分を否定し、そのストレスが、失敗、疾病、不適応をつくることになります。脳内ホルモンをイメージするとノルアドレナリン分泌持続型の状態です。 自分の遺伝子を活かして、あるがままの自己の生き方ができる行動を選択しましょう。 ★カウンセラーより★ みなさんが欲しい物の商品レビューを見たとします。良い評価があると「やっぱりいい商品だ!」と感じ、悪い評価には「これは例外だ」とあまり見ないようにすること、ありませんか? 人は誰でも自分の考えや仮説に都合の良い情報を積極的に受入れ、そうではない情報を軽視してしまう傾向があります。「確証バイアス」と呼ばれるものです。例えば現在の新型コロナウイルスに関する情報に関しても、「自分は大丈夫」と思うと注意を促す情報は目に入りにくくなり、「まだ注意が必要だ」と思うと感染に関する情報に目を向けやすくなるんですね。このバイアスが強く働くと、先入観にとらわれて物事を客観的に捉えられなくなってしまう場合があります。以前お伝えした信頼できる情報を取り入れると共に、人のもつ考え方のくせを知っておくことも、必要な情報を知る上で役立つかもしれませんね。 +-+-+-+-+ 相談窓口 +-+-+-+-+ ◎保健室 nurse@-

57th day in the UoA

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57th day in the UoA / 会津大57日 会津大学学生の皆さんへ  日本全国、非常事態宣言が解除されました。でも急には元通りの生活に戻れないですよね。まだマスクをしないでスーパーに行くのは嫌だし、温泉に行くのも我慢です。 ★カウンセラーより★  新型コロナウイルスが問題になってから、「オンライン〇〇」という言葉をよく聞くよ うになりました。授業や飲み会、会議など、これまで対面でされてきたことがオンライン上で行われています。私もこの前、遅ればせながらオンライン飲み会をやってみました。離れて暮らす友人との久しぶりの会話は楽しく、良い気分転換になりました。以前からもやろうと思えばできたことですが、なかなかその発想に至らなかったのは、会おうと思えばいつでも会えると思っていたからでしょう。制限があるからこそ、こういった手段でコミュニケーションが取れたのかもしれません。 非常事態宣言が解除になり、これから段階的に制限が緩和されるようです。生活様式の変化は戸惑いもありますが、この状況だからこそできる事や始められることもあると思います。感染対策と同様、生活の中でも今できることを見つけていきたいですね。 ★看護師より★ 会津大48日号で「意外にも重症化の報告が少ないのは、肺の持病を持っている人、関節リウマチなどで免疫抑制薬を使用中の人やHIV感染者など」とお伝えしました。 この表現だと読んだ方が「肺の持病を持っている人、免疫抑制薬を使用中の人やHIV感染者が重症化することは少ない」と誤解を招くかもしれないと、少し反省しています。 そこで誤解が無くなるように具体的な数字、「致命率の比較」をご紹介します。 <致命率の比較> 高齢者(80歳以上)   14.8%     心血管器疾患       10.5% 糖尿病          7.3% 慢性呼吸器疾患      6.3% 高血圧          6.0% がん           5.6% 持病のない人       0.9% ※データ出典の参考資料は下記のとおりです。 日経Gooday web 2020.3 「新型コロナウイルスによる肺炎は、これまでと何が違うのか」 プライマリ・ケア連合学会web 「新型コロナウイルス感染症診療所・病院のプライマリ・ケア

55th day in the UoA

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55th day in the UoA / 会津大55日 会津大学学生の皆さんへ  福島県から届いた保存食のお米パック、すべて予約済みとなりました。予約してくださった皆さん、ありがとうございました。寄付者の福島県もこんなに人気だったと知ったら、本当に嬉しいと思います。 ★看護師より★  ストレス・マネジメントには、行動科学に基づいたセルフケア法、リラクゼーション法、規則正しい生活習慣、日常におけるスポーツ、人とのかかわり方などいろいろな方法がありますが、保健室で行なっているストレス・マネジメントのガイダンスの一つに、構造化連想法に基づくケア法があります。 この方法は、自己信頼欲求充足(自分に自信を持つ)を最優先、二番目に慈愛願望欲求充足(他者が認めてくれる)として、その充足の見通しが立つ健康行動の選択を目標とします。自己信頼欲求を最優先とするのは、次のような理由があります。 ①ストレス・マネジメントを必要とするときは、欲求充足の見通しが立たないために、心や身体が弱くなっていることが多く、そのような状態で慈愛欲求充足を優先するのは難しい。 ②慈愛願望欲求充足の優先は「人から認められる社会的行動」を優先することになる。それは、自分の人としての価値を他者の価値観や判断に任せ、他者の顔色を気にしてビクビクするといった不安、恐れ、怒り、自己嫌悪、悲しみ、苦しみの感情を生み出して緊張状態が続き、ストレスサインの身体症状、精神症状、行動症状の悪化を招く可能性が高い。 ★カウンセラーより★ みなさんの中には、音楽を聴くことが趣味の方も多くいると思います。テレビCM、番組、店舗BGM等、日常のあらゆるところで私たちは音楽と接していますね。言葉や文化を超えて、全世界で共通の文化として根付いています。 音楽を聴くことの効果は、私たちは実体験で経験していることが多いと思います。ゆったりとした曲を聞くと気分が落ち着いたり、アップテンポな曲だと元気がでたり、好きなアーティストの曲をきくとテンションがあがったりします。思い出の曲を聴くと当時のことを想起させてくれたりしますね。音楽はストレス等で乱れがちな自律神経に働きかけリラックスする効果や、社会性を育む効果があります。こういった音楽の効果を用いた「音楽療法」というものもあり、医療や福祉、教育現場等で用いられています。

52nd day in the UoA

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52nd day in the UoA / 会津大52日 会津大学学生の皆さんへ  福島県から頂いたご飯パックの配給が始まりました。フォーラムから送信されたメールを見落とさないでくださいね。電子レンジなどで温めるだけですぐに食べられて、便利ですよ! ★カウンセラーより★  日本人は入浴が好きだと言われています。「湯治」という言葉があるように昔から健康法として取り入れられていました。確かに湯舟や温泉につかるとほっと一息つきますし、 体や気持ちが緩んでいくような感じがしますよね。一人暮らしの方だとシャワーで済ませてしまうことも多いと思いますが、普段からできるリラックス方法として入浴はおすすめです。 リラックスしたい時には少しぬるいお湯(40度以下)がよいとされています。これは副交感神経が優位になり心身を落ち着かせる効果があるからです。逆に少し熱めのお湯(42~43度)は交感神経が優位になり、気分をしゃきっとさせる効果があります。温度によって効果が違うので、その時の状態に合わせて調整してみましょう。  湯舟がない時でも、手浴や足浴のように手足を温めることも効果があります。手足を温めることで血行がよくなり、全身浴と同じようにリラックス効果が得られます。  温泉入浴剤をいれるとまさに温泉気分が味わえるかも?!1日の終わりに自分を労わって、ぜひ気持ちを緩めてください。 ★看護師より★  生きるための欲求には身体的欲求と心の欲求があります。私たちはこの欲求が満たされないとストレス(ディスストレス)と認知します。身体の欲求は食欲、性欲、睡眠などの個体保存と種族保存のための欲求です。この欲求が満たされないと飢え、渇き、眠気、疲労などが生じます。心の欲求は以下の三つがあります。この欲求が満たされないと不安、恐れ、怒り、自己嫌悪、悲しみ、苦しみが生じます。 〇慈愛願望欲求(他者報酬型) 他者に無条件に認められたい、受け入れられたい、愛されたい、自分の価値観をわかってほしい、自分の思い通りであってほしいなど 〇自己信頼欲求(自己報酬型) 他者の評価はどうあれ自分を認めたい、愛したい、信じたい、好きになりたい、成長させたい、大事にしたいなど 〇慈愛欲求(自己報酬型) 人の評価はどうあれ、自分はどうあれ無条件に他者を認めたい、愛したい、信じたい、尊重したい、助けたい、優しくしたいなど これ

50th day in the UoA

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50th day in the UoA 会津大学学生の皆さんへ  福島県から災害支援用の長期保存ご飯が届きました。近日中に学生さんに配布しますので、メールを見落とさないでくださいね。 ★カウンセラーより★  新年度が始まって50日が経ちました。みなさんは「もう50日」ですか?「まだ50日」ですか?  楽しいことをしているとあっという間に時間は過ぎるし、退屈に過ごしているとすごくゆっくり時間がたつように感じますよね。子供のころに比べて大人になると時間が早く感 じられる、という方もいるかと思います。時間の感じ方に違いがあるのは、感情の状態や体験する出来事の量の違いなど、様々な要因があると言われています。私たちは同じ時間の中で生活していますが、その感じる速度や過ごし方は本当にそれぞれですね。   大学生活では、自分の自由に使える時間が増える一方、はじめはその環境に慣れなかったり、生活のペースをつかむまでに戸惑う事もあるかもしれません。自分の時間をどのように過ごしたいか、この先どんなことをしてみたいかゆっくり考えてみましょう。焦らず自分のペースで自分らしく、これからの時間を過ごしていきたいですね。 ★看護師より★  ストレスが続くと自律神経系は交感神経優位(アドレナリン高分泌)になります。交感神経の優位が長く続くと身体がバランスを取ろうとし、副交感神経が急に過敏になり(副交感神経反射)、いわゆる自律神経失調症といわれる状態になります。  交感神経が緊張しているときの身体症状には高血圧、胃炎、腸炎、イボ、魚の目、肩こり、チック、腰痛、椎間板ヘルニア、関節や骨の変形、易疲労、吹き出物、ガングリオン、高血糖、頭痛、冷え、便秘、痔、口渇、歯槽膿漏、不眠、顎関節症、頻脈、不整脈、高尿酸血症、月経困難症などがあります。  副交感神経反射のサインは下痢、頻尿、喘息発作、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、かゆみ、鼻水、蕁麻疹などがあります。  喘息やアトピー性皮膚炎は治りにくいことがあり、厄介に思う方もいるでしょう。しかし喘息やアトピー性皮膚炎は、交感神経の緊張を緩和する働きがあるのです。喘息発作、アトピー性皮膚炎にならなかったなら、たえず交感神経が緊張し、心臓が激しくドキドキして、消耗し、若いのに狭心症や心筋梗塞を発症してしまうかもしれません。副交感神経反射は私たちの命を守る

48th Day in the UoA

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48th Day in the UoA / 会津大48日 会津大学学生の皆さんへ このメルマガもだんだんバックナンバーが溜まってきました。読み逃してしまったメルマガをまた読めるよう、ブログにまとめました。ちょっと力が出ないとき、後ろ向きになってしまったとき、読んでみてくださいね。 >> http://support-u-aizu.blogspot.com << ★カウンセラーより★  前回の会津大45日では、日光を浴びることで「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌されることをご紹介しました。私たちの感情のコントロールに大きく関わっている神経伝達物質です。このセロトニンの分泌を促す方法として、運動も効果があります。  運動が健康や心に良いことはみなさんご存知かと思います。運動の後に気持ちがすっきりしていることもありますよね。セロトニンの増加には、特にウォーキングやスクワットなど、一定のリズムを繰り返し行う運動が良いとされています。簡単な動きのものなので、取り入れやすそうですね。また、意外なことですが「咀嚼」も効果があるそうです。よくスポーツ選手が試合前にガムを噛むことがありますが、気持ちを落ち着かせたり集中力を高めたりすることに役立っています。運動が苦手で続かなくても、噛むことだったら毎日の食事で意識できそうです。普段の些細な行動が、実は私たちの気持ちにも影響しているものなんですね。  ★看護師より★  これまでの新コロナウイルス感染症調査報告で、重症化が多いのは高齢者、糖尿病、高 血圧、心臓病、腎臓病などの持病を持っている人や肥満者で、以外にも重症化の報告が少ないのは、肺の持病(慢性気管支炎、COPDなど)を持っている人、関節リウマチなどで免疫抑制薬を使用中の人やHIV感染者などです。 今まで高血圧や肥満は感染症重症化の原因とは考えられていませんでした。しかしこれからは高血圧や肥満にならないことが、感染症予防の第一歩となるかもしれません。 会津大20日でお伝えした「栄養バランスの取れる食事、十分な睡眠、適度な運動、自分の気持ちに(ディスストレス)に対処するためにタバコやアルコールを使わない、信頼できる人との会話」は免疫力維持とともに高血圧や肥満の予防にも役立つでしょう。 +-+-+-+-+ 相談窓口 +-+-+-+-+ ◎保健室 nurse@-aizu.

45th Day in the UoA

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45th Day in the UoA / 会津大45日 会津大学学生の皆さんへ  自分はストレスなんてない、と思っていても、実はストレスを溜めていて、知らないうちに、心や体に変調を来してしまうことがあるらしいです。このメルマガを読んで、うまくストレスと付き合えるようにしましょう。  ★看護師より★ ストレスを受けると、脳の視床下部から自律神経系(交感神経、副交感神経)と内分泌系(脳下垂体)に指令が出て防御を開始します。すると、ストレスの性質に応じて次のような生理的反応が起きます。 ①  即時的防御 (Sympathetic System)  ストレスを受けて2,3秒以内に起こる交感神経の反応です。交感神経線維の末端からアドレナリンとノルアドレナリンを放出します。そのため瞳孔は拡張し、心臓は強く速く拍動し、筋肉に力が入り「戦うか、逃げるか」を瞬時に判断します。 ②  漸次的防御 (Sympathetic Adrenomedullary System)  ストレスが持続し、即時的防御の20~30秒後に起こる副腎髄質の反応です。1~2時間はその反応が続きます。 ③  長期的防御 (Hypothalamic Pituitary Adrenocortical System)  ストレスが長時間続いているときの反応です。脳下垂体から種々の刺激ホルモンが放出される結果、各分泌腺が副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモンなどを分泌し続けます。長期的防御が続くと心や体身が疲れ果ててしまいます。  現在、ストレスが溜まって疲れている方は、とりあえず日光浴をしながら鼻で呼吸しましょう。日光を浴びると皮膚に蓄えられている一酸化窒素(NO)が血管内に移動します。それによって、血圧を下げ、疲労回復(リラックス)や冷え症の改善などが期待できます。さらにビタミンDを得ることができます。 ※体内のビタミンD欠乏と新コロナ感染症の重症化は関係があることを示唆する報告があります。 ★カウンセラーより★  天気の良い日が続いていますね。新緑のきれいな季節です。家にいると、ついカーテンや窓を閉めっぱなしにしてしまうことはありませんか?  日光を浴びることは、私たちの体と心に様々な効果があります。日光を浴びると、私たちの体内ではビタミンDやセロトニンが生成されます。ビタミンDは

43rd Day in the UoA

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43rd Day in the UoA /  会津大43日 会津大学学生の皆さんへ  4月の最初から始まった授業では、そろそろ中間テストの時期を迎えていると思います。今年は遠隔授業により、クラスメートや先生には会うことができませんが、自分でできることを着実にやって、学びを続けましょう。 ★看護師より★  喉が渇いたとき、すぐに水が飲めればストレスとは感じないでしょう。しかし、断水でいつ来るかわからない給水車を待つ場合、誰もがストレスと感じるでしょう。このようにストレスは生きるための欲求充足の見通しが立たないときに強く感じます。また、ストレスは心身の状態に影響し、あまりにも強い場合や慢性化した場合は病気を招くこともあります。  そこで必要となるのがストレスマネジメントです。ストレスマネジメントの第一歩は、自分のストレス(欲求の欠如)に気づくことです。ストレス(欲求の欠如)はストレスサインと言われる精神・身体・行動症状として現れます。 〇 精神症状・・・心配、不安、イライラ、無気力、意欲低下、うつ状態など 〇 身体症状・・・頭痛、肩こり、腹痛、便秘、アレルギー、易疲労性、眠れないなど 〇 行動症状・・・仕事依存、ゲーム依存、恋愛依存、衝動買い、タバコ、暴飲暴食など  ストレス(欲求の欠如)は自覚しているときもありますが、無自覚のときもあります。この3つのストレスサインを手がかりに、自分は何を欲しているのか気づき、こころや脳の働きを変え、自分が愉しくなれる生活を営むのに必要な行動を選択しましょう。 ★カウンセラーより★  休校が始まって3週間程がたちました。厚労省からは「新しい生活様式」が公表され、私たちの生活そのものの変化を実感しているところです。  こうやって生活が変わると、これまで特に意識していなかったこと、当たり前に感じていたことの中に、実は自分にとって大切だったものが見えてきますね。友達と会うこと、食事に行くこと、学校で勉強すること…。今だからこそ感じることもあるのではないでしょうか。大変な状況下ではありますが、今回の状況を機に、自分について「気づき」が増えるといいですね。忙しい毎日では、自分を振り返ることはなかなか難しいですよね。気づいたら疲れが溜まってしまっていた、ということもあるかと思います。少し時間がある今、1日の終わ

40th Day in the UoA

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40th Day in the UoA / 会津大40日 会津大学学生の皆さんへ 新年度が始まって、40日が過ぎました。新学期が始まった時には、枯れ木のようだった木々には花が咲いて、新緑の葉が茂り、コロナ騒ぎに関係なく、自然界では着実に時間は流れているんですね。 ★カウンセラーより★  自宅で過ごす時間が増えていると思いますが、今回の状況は普段の休日に自宅で過ごすこととは違いますよね。それは「先が見えないこと」や「自分の考えとは関係なく制限されている」ということが大きいです。  人は不確実なことや自分でコントロールできないことに不安を感じます。受験や就活の時も、先の見通しが立たず気分が晴れないこともあったのではないでしょうか。 このような状況では、少しでも自分で選択している、決めているという感覚を持てるといいですね。例えば、小さなことですが、食事の時間、休憩をとる時間等をスケジュールとして組み込んでみることです。生活リズムを整えるためにもオススメですよ。その日の自分のやることが整理できて、自分が決めたスケジュールが達成される達成感が得られます。あまり細かいと疲れてしまいますので、自分のできるペースで試してみてください。  今まで後回しにしていたことも、予定として組み込むと挑戦しやすいかもしれませんね! ★看護師より★  私たちの生活はストレスが満ち溢れています。皆さん、移動制限や遠隔講義の実施で新たなストレスを感じていると思います。そこで、ストレスとは何かについて整理してみましょう。  ストレスとは、欲求(ストレス源)に対する私たちの反応、ストレス反応のことを言います。ストレス反応は感覚器や大脳活動を通じた認知できまり、心身の状態に影響します。  ストレス源となる欲求とストレス反応の関係は、下記のように表すことができます。     ストレス反応の強さ=f(欲求の強さ、見通し、支援)  ストレス源となる欲求には、喉の渇きや飢えとなどの身体的欲求(視床下部、脳幹細胞の反応)と無条件に人に認められたい、人の評価はどうあれ自分に自信を持ちたい、無条件に人にやさしくしたいなどの心の欲求(大脳新皮質の反応)があります。 私たちは、身体的欲求と心の欲求を充足することによって、安定した心身の状態を創り、健康を保っているのです。スト

34th Day in the UoA

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34th Day in the UoA / 会津大34日 会津大学学生の皆さんへ  例外的に暑い日が続いていますね。暑さにまだ体が慣れていないので、無理をしない程度に運動して連休を過ごしてくださいね。 ★看護師より★  良い睡眠(時間と質)は記憶の形成(学習効果の向上)、感情の調節(うつ状態の予防)、代謝の調節(肥満の予防)、発達や免疫に関係し、心身の機能の維持・回復をもたらします。そこで、良い睡眠を確保するためのポイントをご紹介します。 〇 朝食にたんぱく質を摂る  必須アミノ酸のトリプトファンはセロトニン(情緒安定物質)の原材料です。そのセロトニンからメラトニン(体内時計関与、睡眠導入作用)が作られます。  〇 午前中に光を浴びる(明るい方を見ることで網膜に光が届くようにする) 午前中に光(太陽の光)を浴びることによって、夜になったら眠くなるように体内時計の調整ができます。 〇 入浴は就寝時間の2時間前にすませる  浴槽に約40度の温めのお湯をはり、入浴しましょう。身体の深部体温を一時的に上げると、その後深部体温が下がり、寝つきが良くなります。  1日約40分の睡眠不足があると、それを解消するには3週間ほどかかります。休日の寝だめでは解消できず、かえって時差ボケ(ソーシャル・ジェットラグ)を作り、寝不足を促進します。 ※併せて、オリエン配布資料「体内時計を整える1Dayスケージュール」をご覧ください。 ★カウンセラーより★  「リフレーミング」という言葉をご存知ですか?リフレーミングとは物事の枠組み(フレーム)を変えることで、その物事に別の視点を持たせることです。  有名な例え話で、「コップに半分の水が入っている」時、「もう半分しかない」と感じるか「まだ半分もある」と感じるか、というものがあります。事実は変わらないのにどんなフレームで見るかによって、感じ方がずいぶん異なりますね。  悩んでいる時、私たちは考えが凝り固まっている場合があります。そんな時は少し視点を変えてみましょう。例えば「優柔不断」は「他者の意見を聞き入れられる。柔軟。」、「飽きっぽい」は「色々なことに興味が持てる。好奇心旺盛。」などなど…。視点を変えると新しい側面に気づくかもしれません。物事を色々な側面から捉えることができると、視野が広がって考え方も柔軟に

30th Day in the UoA

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30th Day in the UoA / 会津大30日 会津大学学生の皆さんへ  地元の企業さんから、困っている学生さんに食べてもらいたい、とお米が届きました。5月2日(土)には、レトルト食品やインスタントなどの配給も行います。大学からのメールを確認して、必要な人は取りに来てくださいね! ★看護師より★  「生きている間は変わらない」と感じている私たちの身体は「分子レベルで日々入れ替わり」見かけは変わらない状態、恒常性を保っているのです。この入れ替わりの「素」となるのが食べものです。この「素」の炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン類、ミネラル類、食物繊維はみなさんご存じでしょう。  そこで、7つ目の栄養成分といわれているファイトケミカルについてご紹介します。ファイトケミカルは体内で抗酸化作用(若さを保つ)を発揮、免疫力を高める、生活習慣病になるリスクを低下させる効果が期待できます。  では、ファイトケミカルを体内に摂り入れるために何を食べればよいのでしょうか? それは、野菜や果物を食べることです。旬の野菜や果物は価格も手ごろです。しかしながら、野菜料理は得意でない、果物はアレルギーがある、値段が高いから手が出ないなど、これ以上野菜や果物を食べることはできそうもないという方にお勧めするのが緑茶です。 緑茶に含まれるカテキンのエピガロカテキンガレートは、インフルエンザウイルスが喉や鼻腔の細胞に感染することを防ぐことが確認されています。2020年3月、インドのエラ大学の調査でエピガロカテキンガレートに新コロナウイルスの感染することを防ぐ効果が認められたと発表しています。(ただし、この発表は査読を受けていない予備レポートです。)  緑茶を飲みながらホッと一息ついて、不要不急の外出を控えなければいけない日常を乗り切りましょう。 ★カウンセラーより★  免疫力をつけるには、バランスの良い食事と規則正しい生活が大切です。外食がなかなかできない今、自炊をする方も多いと思います。おうち時間を過ごすためにパンやお菓子を手作りする人も増加しているそうですよ。  料理をすることには色々な効果が期待できます。手先を動かす、作る工程を頭の中でイメージする、匂いを感じる、味見をする、食材に触る…。五感に程よく刺激を与え、脳が活性化されます。作業中は「今」に集中でき、出来上がっ

36th Day in the UoA

36th Day in the UoA / 会津大36日 会津大学学生の皆さんへ  連休最終日となりました。ちゃんと運動していますか。朝晩、逆転していませんか。休校はまだしばらく続きそうですので、この体制でも健康的に過ごせるように工夫しましょうね。 ★カウンセラーより★  「会津大27日」では情報との付き合い方についてお伝えしました。看護師さんからは具体的な情報についてご紹介いただき、新型コロナウイルス対策について理解が深まりましたね。私からも参考に紹介させていただきます。 日本赤十字社  新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~  http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/200326_006124.html  新型コロナウイルスには「病気」の他にも「不安」「差別」の感染の側面があり、これらが負のスパイラルとしてつながることで、更なる感染の拡大につながる恐れがあります。この連鎖を断ち切るためには、上記ガイドのまとめにもあるように、私たちが日常の生活の中でそれぞれの立場でできることを行うことが大切ですね。改めて見直してみましょう。  緊急事態宣言の期限が延長になり、もうしばらく生活の制限は続きそうです。社会的距離は取りつつ、身近な人と連絡を取り合いながら心理的距離は近くに取りましょう。また、これまで通りしっかり感染予防をすることも、第2、第3の感染を防ぐことにつながります。私たちが今できていることを継続し、落ち着いた行動を心がけましょう。 ★看護師より★ 新型コロナ感染症自覚症の留意点  会津大20日では、新型コロナウイルス感染症流行時の生活上の留意点をご紹介しました。今回は、新型コロナウイルス感染の早期発見(重症化予防を含む)のために、代表的な自覚症状をご紹介します。これらの症状はどれか1つではなく、「臭いがしない」ことと「咳」や「発熱」があるなど複合的に看るようにお願いします。 1位 臭いがしない (お酢、珈琲などで確かめるとよい。アプリ調査によると感染陽性者の59%があると回答) 2位 息苦しさ(重症化の予兆、若い人は呼吸回数が増えることが多い) 3位 だるさ(サイトカインがウイルスと戦っている) 4位 しつこい咳(初期には出ないこともあ

38th Day in the UoA

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38th Day in the UoA / 会津大38日 会津大学学生の皆さんへ  休校が長引き、家にいるのにうんざりしている人もいるかもしれませんね。友だちと会えない、家族と会えないなど本当に不自由な毎日になってしまいました。でも、環境にコントロールされることなく、この新しい日常の中で、普通に生活できる工夫をしたいものですね。 ★看護師より★  ビタミンはきわめて微量で特異的な生理作用を発揮しますが、私たちは体の中で必要な量を合成できません。そのため食事で十分に摂取する必要があります。  ビタミンには水溶性と脂溶性があります。水溶性ビタミンは体の中で補酵素型へ変化し、代謝に対して触媒的に力を発揮します。脂溶性ビタミンは体の中で活性型になり、タンパク質合成、骨代謝、生体膜機能維持の力を発揮します。  ビタミン不足が進行すると、代謝異常を起こし、ペラグラ、脚気、悪性貧血、壊血病などの病気がおこる可能性が出てきます。免疫力への影響は「血球数が低下する、抗体を作る力が低下する、さらには抗体の力そのものが低下する」といった可能性が出てきます。 ビタミン不足を防ぐために、糖質の過剰摂取、加工食品やインスタント食品の多食はさけ、体内リズムにあった食事、栄養のバランスを考えた食事をしましょう。 ★カウンセラーより★  楽しいことや嬉しいことがあると、私たちは笑顔になります。笑うことが心身の健康に効果があることはご存知の方も多いかと思います。NK細胞が活性化して免疫力がアップしたり、自律神経の働きが整えられてリラックス状態になったりする効果が期待できます。お気に入りの動画をみたり友達とおしゃべりすることでも効果が得られるので、家にいる中でも取り入れられそうですね。  そうは言っても毎日楽しいことがあるかというと、そうとは限りませんよね。実は、表情と感情の関係には諸説あり、その中には「泣くから悲しい。」というように「身体変化(表情の表出等)→感情」の順で発生すると説いた研究者(W.James)もいます(ジェームズ・ランゲ説)。つまり笑顔をつくることによって楽しいというポジティブな感情をもたらすという説です。最近笑ってないなぁという方は、朝歯を磨くときや顔を洗う時に鏡の前で少し口角を上げてみると、いつもよりちょっと良い気分で1日が始まるかもしれませんね。

27th Day in the UoA

27th Day in the UoA / 会津大27日 会津大学学生の皆さんへ  多くの企業では、ゴールデンウィークは最大12連休となりました。10連休で日本中がお出かけフィーバーに沸いた去年のゴールデンウィークが、遠い昔のように思えますね。 ★カウンセラーより★  ここ数か月、新型コロナウイルスの感染拡大のニュースが毎日報道されています。テレビや新聞、SNSを通して、目に触れない日はないくらいですね。  たくさんの情報の中には、不安をあおる情報や噂なども含まれています。気軽に情報が手に入る時代だからこそ、振り回されないように注意したいものです。  必要な情報を取得することは大切ですが、過度に多くの情報に接すると、そのことで頭の中がいっぱいになってしまいます。1日数回確認する程度に抑えて、少し情報から距離をとる時間をつくってみることも必要です。  気になる情報があった時は、ソースを確認してみましょう。例えば公的機関、病院や学会等、情報元がきちんと把握できるものかどうか、考えてみるといいですね。 新型コロナウイルス自体まだ分かっていないことがたくさんありますが、情報とうまく付き合いながら感染予防をしていきましょう。 ★看護師より★  『会津大20日』号で「自分も感染の可能性あると考え、予防策を講じましょう。その際、信頼できる情報源の情報を使ってください。」とお伝えしました。そこで、今回は信頼できる情報源についてご紹介します。 この3つの動画は九州大学のE-ラーニング教材で、一般公開されているものです。 ・「感染症予防のために心がけていただいきたいこと」(WHO)   https://youtu.be/ascPpfKMG_s   1月31日にWHOが公開した動画の日本語ナレーション版です。 ・「新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために私たちにできること」   https://youtu.be/EJp1W2ezGrQ ・ 新型コロナウイルス感染予防の科学入門編」   https://youtu.be/NJBb3e83RZY 他のお勧めはこのようなサイトです。時間があったら覗いてみてくださいね。 WHO (World health organization)   https://www.who.int/ 厚生労

22nd Day in the UoA

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22nd Day in the UoA / 会津大22日 会津大学学生の皆さんへ  休校2日目になりました。自宅で遠隔授業に参加している人も大学に来ている人もいると思います。でも、大学はとても静かですね・・・。 ★カウンセラーより★  生活に変化があったり自分にとって困難な状況が続くと、疲れたりストレスを感じやすくなります。ストレスとは外部から刺激(ストレッサー)を受けた時に生じる心と身体の反応のことです。適度なストレスは生活にメリハリができたり集中力がアップしたりしますが、過度なストレスは元気がなくなったり不安になったり、不眠や食欲不振等、心身に反応が出てきます。そんな時はまず、自分自身をいたわりましょう。疲れたと感じるのはそれほど頑張った証拠です。  ストレスとうまく付き合うために、「3つのR」を取り入れてみましょう。 〇Rest(レスト):疲れた脳と身体を休ませます。 〇Relaxation(リラクゼーション):音楽や読書、アロマセラピーなどでくつろぎます。 〇Recreation(レクリエーション):趣味やスポーツを楽しみます。 ★看護師より★   感染症対応のN-95マスクやサージカルマスクの不足が報じられ、国から「布マスク」の配布が始まりました。そこで、マスクの性能の差を調べた文献を探したところ、インフルエンザに関するマスクの効果を調べたものが見つかりました。 その調査によると、布マスクは「排出される粒子」を減少させる効果が、サージカルマスクより15%効果が低く、何もしないより約5倍位の効果があるということでした。  この結果からは、自分が感染している可能性を考えると、何もしないより布マスクを使った方が良いようです。 ここからは私の考えです。マスク着用で不用意に顔に触ることも防ぐこともできます。吸気の加湿効果を目的としてマスクを使うことにより、鼻及咽頭粘膜の保護ができるのではないか。ウイルスがいきなり肺に入ることを、ある程度、防ぐことができるのではと考えています。 ただし、布マスクは使用後、毎日洗うことが必須です。 ---------------- 相談窓口 ---------------- ◎保健室 nurse@-aizu.ac.jp 電話番号:0242-37-2517 平日 午前9時-午後

20th Day in the UoA

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20th day in the UoA / 会津大20日 会津大学学生の皆さん 新型コロナウィルス対策で、大変な新学期の幕開けとなりました。大学は当面休校、授業の大半は遠隔で行われる中、皆さんが気軽に読めるメールマガジン『会津大〇〇日』を刊行します。〇〇には、今年度が始まって何日経ったのかが入ります。少しずつ増える日数を見て、少しずつ前進していってもらいたいという気持ちがこもっています。 ★看護師より★  新型コロナウイルスが流行し、その終息の見通しが立っていません。そのような生活の中で不安、悲しみ、苦しみや怒りを感じることは、自然なことですが、それに振り回され、免疫力の低下を起こさないように、以下のことに留意し生活しましょう。 - 自分も感染の可能性あると考え、予防策を講じましょう。その際、信頼できる情報源の情報を使ってください。 - 栄養バランスがとれる食事、十分な睡眠、適度な運動などの健康な生活習慣を維持しましょう。 - 自分の気持ちに(ディスストレス)対処するために、タバコやアルコールを使うことはやめましょう。 - 信頼している人と会話をしましょう。また、友人や家族と連絡をとりましょう。 - 身体的、精神的、心理社会的なニーズに対して何か 困ったときに、どこに 支援を求めるとそのニーズが満たされるかなど、その時に備えて計画をたてておきましょう。 ★カウンセラーより★  新型コロナウイルスの影響で、学生のみなさんも普段の生活ができない状況に不安を抱えたり、憂鬱な気分になっている方もいるでしょう。特に新入生のみなさんは、慣れない環境のなかでの緊迫した状況で、気持ちが疲れてしまうこともあるかと思います。先の見えない状況では、こういった心理的反応は自然なことです。自分だけかな?と心配したり焦ったりする必要はありません。 大変な状況の中ですが、私たちが心身の健康を守るために今できる予防対策を実践しましょう。 もし不安を感じたら、一人で抱え込まず、家族や友達、自分の信頼できる人と共有してみてください。直接会うことが難しくても電話やメール、SNSでつながりを保つといいですね。お互いの話を聞き合うことで気持ちが落ち着きを取り戻すことができます。また、心のモヤモヤを出すことですっきり感を得られます。必要に応じて、学内の各種相談機関