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91st day in the UoA - Listen to your body and mind

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心と体を整える/91st day in the UoA そろそろコロナ感染症も収束に向かうかと思っていた矢先、残念ながら会津大学で14人を超えるクラスターが発生しました。基本的な感染対策の重要性を再認識させられる出来事でした。過度に恐れる必要はありませんが、基本を忘れずに過ごしましょう。 >>コミュニケーションの前提<< 親や友達、自分の周りの人と対立してしまうと、気まずい雰囲気になったり、ストレスがたまったり、自分が否定されたように感じたりします。このような状態が長く続くと、ストレスがたまって疲れてしまいます。  みなさんは、自分と他人が同じ考え方をするという前提を持っていないでしょうか。年齢を重ねるにつれていろいろな人とコミュニケーションを取ることが増えてきます。しかし人は、育った地域、宗教、性別、職位や立場、生まれた年代、などによって前提とする知識や価値観が全く異なります。自分が正義だと思っていることが、必ずしも相手の正義であるとは限りません。その正義を相手に無条件に理解してもらえると思っていると、そうでなかったときにストレスを感じるでしょう。  コミュニケーションでストレスを感じたら、自分が正しいと思っていることを、相手もそう思っているか、確認してみてはいかがでしょうか。また可能であれば自分が、相手との違いを受け入れられるかを、考えてみてください。相手の考えを受け入れることで議論に敗北したと考えるのは、良いコミュニケーションではありません。主要な問題を解決できるのであれば、自分が一歩引くことで、スマートなコミュニケーションが成立します。  コミュニケーションでの対立は、自分の正義と相手の正義のぶつかり合いから起こります。このとき、片方が絶対的に悪ということは無いはずです。はじめから、正義の方向性が合っていたらラッキー、くらいに思って相手と接したほうが幸せになれるかもしれません。(ほげにむし) >>動物の本能とあいさつ<<  クマは自分の周辺に動物が近づくと、相手を威嚇したり攻撃したりする習性があります。人間を食べるために攻撃しているのではありません。動物が生存戦略の中で自分たちを守るために、本能として獲得した性質です。  このような性質は人間にもあります。人間は、知らない人と同じ部屋にいると緊張したり、知らない

77th day in the UoA - Listen to your body and mind

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心と体を整える/77th day in the UoA 梅雨を思わせるような天気が続く中、皆さんは期末テスト真っ最中ですね。今年度最初の学期はうまく行きましたか。コロナの影響も最近は薄れ、海外からの観光客の来日も明日から解禁となります。どんな状況でも変化は起こります。一歩一歩前進していきましょう。 >>抗体・免疫グロブリン<< 1.抗体・免疫グロブリンの種類 抗体・免疫グロブリンは2本の重鎖(H鎖)と2本の軽鎖(L鎖)から構成され、Y字型をしています。免疫グロブリンはIgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類で、それぞれ異なる役割を果たしています。 IgGは血液中に最も多く存在し、細菌やウイルスと結合し食作用による細菌やウイルスの分解を促進します。また、胎盤を通過できるため胎児や新生児の身体を守るために働きます。 IgAは血液のほかに気管支粘膜、小腸粘膜、唾液、涙などの外分泌液中に多く含まれ、微生物の侵入を防ぎます。また、母乳を通じて新生児に渡されます。 IgMは感染初期に作られる免疫グロブリンです。赤血球の凝集反応をおこします。(ABO型血液判定に使われている) IgDはB細胞の表面で発現します。その働きはよくわかっていません。 IgEは肥満細胞や好塩基球と協同して寄生虫の防御に働きます。即時型アレルギー反応に関係し、気管支喘息やアトピー性皮膚炎などで増加します。 2.ポリクローナル抗体とモノクローナル抗体  動物に抗原(異物)が侵入するとポリクローナル抗体が産生されます。通常、抗原には多数のエピトープ(抗体が認識する部位)があり、異なるB細胞からそれぞれのエピトープに対応する抗体ができます。ポリクローナル抗体とはいろいろな抗体の集まりのことです。 血清療法で用いられるのはポリクローナル抗体です。 一種のB細胞から生産される単一の抗体の集まりをモノクローナル抗体(単クーロン抗体)といいます。これは人工的にしか得られません。妊娠判定のための尿検査やがん細胞の特定の抗原に結合し攻撃する薬などに利用されています。 (看護師) [参考文献] チャート式シリーズ新生物(生物基礎・生物)第7刷 人体のしくみ(看護学生のための資料)http://plaza.umin.ac.jp/~histsite/ +-+-+-+-+ 相談窓口 +-+-+-+-+

63rd day in the UoA - Listen to your body and mind

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心と体を整える/63rd day in the UoA 会津大学の学生の皆さんへ そろそろ第一学期も終わりを迎えます。新年度になり進学・進級し、新しい生活にも慣れて、ちょっと疲れが出ているかもしれませんね。残念ながら1学期と2学期の間にお休みはありませんが、新しい学期が始まると、またフレッシュな気分になると思います。 >>心を軽やかにする方法<< みなさんは、最近心地よく過ごせていますか?自分の人生はうまくいっていると感じますか? 学生相談室に寄せられる相談の多くは、このようなものです。 ・友達ができず、孤立を感じる。 ・一緒に行動しているメンバーと合わない。 ・何のために勉強しているのか、わからなくなってしまった。 ・家族や恋人と険悪な雰囲気でつらい。 ・進路どうしたらいいんだろう。 ・就活したくない。 ・ネトゲや動画ばかりで、自分はダメな人間だ。 これらは全て、「人間社会」にまつわる悩みと言えそうですね。 私たち人間は社会性のある生き物ですから、対人関係や組織における立ち位置で悩むのは当然です。対人関係がうまくいっていれば幸せを感じますし、対人関係がうまくいっていなければ、苦しみを感じます。 しかし、人間社会での良し悪しで、自分の人生の良し悪しまでも決まってしまうのでしょうか?どうすれば、うまくいかない時でも「それが全てじゃない」と思えるのでしょうか? 私は先日、家族と一緒に凧揚げをしました。空を泳ぐ凧を操りながら、糸を伝って手元に感じる重さから、上空の風の強さを感じました。また、10メートル近い上空に揚っているにもかかわらず、空はまだまだ高く、雲にすら届きません。 見上げる空の広さは知っていたけれど、凧と雲の対比を見ていると、大気はとてつもなく大きな立体であることを実感しました。そんな強い風の中を悠々と飛んでいく鳥に、私たちはどう見えているのでしょう。 地球という惑星における人間の存在、長い歴史上における令和という時代、そういった長く広い視点で考えてみると、人間社会は「ごく限られた世界」であり、現時点でのつまづきは「結果ではなく通過点」なのだろうと思えた瞬間でした。 大学構内に居ても感じられる自然がたくさんあります。(例:遠くの山を見る、草花の匂いを嗅ぐ、鳥のさえずりを聴く、季節の食材を味わう) 現実に疲れた時は二次元に逃げると癒される